雨の降るトーキョーで息を潜めています。
憂鬱も程々に、のろのろ家を出てバスに乗り込み、約束の場所へ向かう。
いつか来る日の為に、いつまででも潜んでいたい。
そんなふざけたこと、いってらんないんだけどね。
びかびかに光るビル群がうるさくて、くるりを聴いています。

さて、我々9/27に友人のイベントに出演します。
文鳴-「胎内の雪」出版記念音楽会-という、そう、記念音楽会に出演するのです。まあなんとも聴きなれないよね。わたしも聴きなれなくて、なんとなく、口にする度にに飴玉を口にいれてもらった子供のような気持ちになります。なんか嬉しいんだよね!

先日、友人 利根川風太が「胎内の雪」という小説を、完全に手作りで出版しました。この本について私なりの感想を。

私は本だろうが映画だろうが、同じものを繰り返し見る癖があります。久々に新しいお話を手にしたのが「胎内の雪」でした。知り合いの書いた小説を読む、という気持ちでは読まなかった、というか読めなかった。

単純に最初から引き込まれました。ゾウキという存在、辿る記憶、いる人といない人、目の前でなぞられていく物語。絵本に近いような感覚で、誰かが横でわたしの背中をとんとんとさすりながら読み聞かせられているような気さえしました。

もう過ぎ去った、過去のことと向き合う人たち。あの時どれだけ自分が悲しかったか、周りの人たちを傷つけたか、思い出しながら進んでいく時間は淡々としていて、とても心地の良い時間を一緒に体感できました。

何度も手を伸ばしたという事実、その事実がなければ救われなかったろうな、皆。

物語の中で、主人公の母親が病院の先生に電話するシーンがある。わたしはえらくそのシーンに感銘を受けました。焦る母親に、まず水を進める先生。全てが目の前で起こっているかのような臨場感があったんです。物語全体でみるとなぜそこ?という感じかもしれないけど。

肩肘張らず、優しい気持ちで本を読みたい時、是非オススメしたい一冊です。新しいお話が私の中にすっと入ってくる感覚、久々でした。

是非とも音楽会当日の会場で手に入れてほしい!!

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